前回のポストでC35E&Lを上手く使う方法を紹介しました。
もう一つ、今日は露出の話をします。
50年前のC35E&LはCdSと言う受光素子を使ったカメラです。CdS受光素子とは、カメラの露出計や、光の強さを感知する様々な機器で使われていた光センサーの一種です。
硫化カドミウム という化合物を主成分としており、自分で電気を起こすことができないため、動作にはカメラに内蔵された電池が必要です。
またCdS受光素子は経年的に劣化していき長期間の使用や保管により、電気的な特性が変化し、光に対する抵抗値の応答が製造当初からズレてしまいます。
これが露出計の不具合です。
50年前のカメラ+20年前に期限切れしたフィルムを使って撮影しましたら暗ーい写真になりました😂
カラーネガフィルムは期限切れから時間が経つと感度が低下するため、一般的に10年で1段分程度、明るく補正して撮るのが定石です(ISO400→ISO200)。
今回は20年だったので2段分明るく補正しましたがこの通り。そこで思い至ったのが受光素子の劣化です。
実際iPhoneの露出計アプリで示すF値とシャッタスピードとカメラのファインダー内の指針を見比べますと約1.5段分アンダーに狂っている可能性が示唆されました。
では狂った分を補正してあげる必要がありますが、プログラムAEである C35E&Lは絞りもシャッタースピードも変えられません。
どうする?
いやいや…C35E&Lでは露出に関わる部分で触れるところがあります、そうISO感度の数値です。先ほども出てきましたね。
20年前のISO400のフィルムの場合、3.5段分明るくすればもっとマシな写真になったのでは、ということです。AIに聞いたら35くらいとのことでした。C35E&LではISO50と25の間は40と32でした。自分のカメラに合わせて適正値を探すしかないようですね。今度は40で撮影してみたいと思います。
まとめ:古いカメラは露出が狂っている可能性がある。修理に出すか、アプリ等でズレを確認してその分露出補正をしてあげましょう(プログラムAEのカメラはISO感度ダイヤルで)
後日仮説が正しいか検証して報告します。



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