1970年前後のフィルムカメラと電池:名機を動かすための必須知識

2025年11月12日水曜日

KONICA C35 E&L カメラ 写真

導入:あの時代のカメラが抱える「電池問題」

1970年前後に一世を風靡したコンパクトフィルムカメラやレンジファインダーカメラは、現代でも愛用されています。しかし、これらのカメラの多くは、現在では製造が終了している水銀電池(1.35V)に頼っていました。

水銀電池は環境上の理由から姿を消し、古いカメラを使うためには、誰もが代替電池を検討しなければなりません。

🔋 多くのカメラの「壁」:MR-9水銀電池

オリジナル電池

MR-9(1.35V)

代替したい電池

LR44/SR44(1.5V/1.55V)

問題点

全く同サイズのものがなく、そのままでは電池室に入らない。


そのため、MR-9を使用していた機種(例:Canon QL17 GIII、Olympus 35DC、Rollei 35の一部など)で代替電池を使用する場合、必ず専用の電圧変換アダプターやスペーサー(アダプター)が必要となります。初めて古いカメラに触れる方には、この「アダプターを用意する」という一手間が心理的なハードルになりがちです。 

特に電圧変換アダプターはコストがかかるし、スペーサーはその辺で探しても見つからなさそうです。

✅ 初心者に優しい選択肢:KONICA C35シリーズ

一方で、KONICA C35シリーズが使用していた水銀電池は、代替電池への移行が比較的スムーズです。

オリジナル電池

MR44(H-C型)(1.35V)

代替したい電池

LR44/SR44(1.5V/1.55V)

利点

現在のLR44/SR44とサイズが同じ

このサイズ互換性こそが、KONICA C35シリーズを「初めてフィルムカメラを使いたい人」に特におすすめできる大きな理由です。電池がすぐ手に入り、特別なアダプターなしで入れられるため、準備の手間が大幅に減ります。

LR44なら百均でも入手できますしね。

⚠️ 共通の注意点:露出計の狂いを念頭に置く

ただし、MR-9機種、MR44機種(KONICA C35)のいずれにおいても、水銀電池(1.35V)からアルカリ電池(1.5V)へ移行することによる電圧の変化は避けられません。

この電圧差により、露出計の示す値に狂いが生じ、一般的に露出がアンダーになる傾向があります。

カメラを正確に使うためには、以下のいずれかの対応が必須です。

  1. ISO感度設定の調整: フィルムの実際のISO感度より、カメラ側の設定を若干下げる。
  2. 電圧変換アダプターの使用: 1.5Vの電池を1.35Vに変換するアダプターを使用する(MR-9機種の場合は必須、MR44機種の場合は露出精度を求めるなら推奨)。

これらの知識を念頭に置けば、製造から50年近く経った名機たちも、現代で十分に活躍させることができますね。

以上A2主観のポストでした😊



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